いにしえ茶会 終了

2013年3月23日。
和蝋燭の灯りに包まれた、いにしえ茶會が終了しました。
予想を上回る大盛況ぶりに、ご来場された方々には感謝感謝でございます。
さて、前回の金の謎。
私もこの日、この目で見るまで正解がわからなかったのです。
まずひとつ。
見るものが意識をあげないと良さがわからないということ。
そして、我々は現代の文明に馴染み過ぎてしまった、ということ。
鈍い輝が、光らない輝きと認識されてしまうのが少し残念でした。
そうではないのに。
明るすぎることに慣れ過ぎた私たちは、静かさや情緒さを失ってしまったのでしょう。
やはり谷崎の生きていた100年前とは感覚が同じではないのかな…とも。
やり遂げた充実感と同時に何故かもやもやとしたものも生まれてしまいました。
人は、暗いところで何かを見る時、もっと明るいもとで見たいと願います。
もっともっと、全部をみたい!
そうではないのです。
暗闇の仄暗い中、輪郭さえもぼやかすなかに、人を魅了するものが潜んでる。
魔物か、妖か、泡沫か。
みえにくいからこそ、そこに情緒と官能が生まれる。想像力がうまれる。
感覚が研ぎ澄まされる。
そこがきちんと伝わっていたのかな、との疑問。
ちゃんと闇を楽しめたのかな?
そんな疑問を抱えつつも次回へとと繋げていきたいです。
by michiko-kk
| 2013-03-27 13:06