金のおはなし

金彩には二種類あります。
本金と、それ以外。
写真左はマット金と呼ばれる金。
マット金とは、化学薬品に20%くらい金成分を混ぜたもの。
本金は読んで字のごとく、成分は金。
コレを細かくすり潰したものを、絵の具のように塗れる状態にします。

どちらがよくて、どちらが悪いというわけではありませんが、本金はとにかく高価。
最近じゃ、質の良いマット金もあるから、本金なんぞ使ってる人の方が少ないくらい。キレイなもんです。
ちなみに、すべて本金のみ。
見え方が違うのです。
きちんと本物をみてくると、まるで違う。
さて、今回の3月のお茶会の話。
陰翳礼讃。
ご存知、谷崎潤一郎の陰翳礼讃をオマージュとしたイベントになるのですが、キーワードは『本物の闇をみたことがあるか』という問い掛けです。
現代の電灯のあかり。
すべてを消した本当の闇。
そこへ、和蝋燭だけを燈す、灯り。
灯りとは闇をみるためのものかもしれません。
そして、本題。
私も未だ未踏の、本物の金、です。
私の扱う本金が、本当はどのようなものなのか。
次回、その謎に迫ります!
by michiko-kk
| 2013-03-10 22:01