沈黙と祈りの教会

メトロ・サンジェルマン・デ・プレ駅の前には、その名のとおり、
パリ最古のロマネスク様式の「サンジェルマン・デ・プレ教会」があります。
さて、ここからはどうぞ静粛に。
沈黙と祈りの教会へようこそ。
静かに、心を落ち着かせ、自分との対話をしましょう。

キャンドルを燈し、自分の中の慈悲の心を映し出してください。

自分のためにではなく、誰かのために。
日本のために、世界のために、平和のために、祈りましょう。

あの恐ろしい震災から3ヶ月。
肌寒い初春から、蒸し暑い夏へと季節は移り変わっています。
それでもなお、震災の影響は続き、今も皆が厳しい状況を過ごしています。
「PRAY FOR JAPAN」
日本のために祈ろう。
私は遠く離れたこの土地で、見ず知らずの人々からの応援を耳にしました。
本当に、誰もが日本の平和を祈っているのです。
日本にいない私も、なんとも言えない罪悪感で言葉になりませんでした。
他人は自分であり、自分は他人です。
あの時、誰かが助けてくれたご恩を、私も誰かに返せるようになりたいと願っています。
さて、もう少し足を延ばせば、あの物議を巻き起こした問題作、
映画「ダヴィンチ・コード」で一躍観光名所となったサン・シュルピス教会があります。
ほんの少しだけはいってみましょう。

どんな教会であれ、見学の際にはご注意を!!
教会は、観光名所ではなく、あくまでも「祈りの場」。
大声でしゃべるのは厳禁ですヨ!
そして、教会を訪れる際は、朝・昼・晩と同じ教会に足を運んでみるのがオススメです。
宿の近所の小さな教会でもかまいません。
ステンドグラスの光は、時間と共に、光と共に姿を変え、
きっと素晴らしい空間を与えてくれます。
感覚を研ぎ澄ませましょう。
晴天の光、曇り空の鈍い光、雨の暗闇。
最後にもう一つ。
不思議なことに、教会はなぜかどこも同じ匂いがすることにも気がつきますよ。
all photo by narumi
by michiko-kk
| 2011-07-08 21:26